死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?276
931 :本当にあった怖い名無し:2011/08/17(水) 23:45:27.30 ID:KX0KgVMC0
昔住んでた家のこと。
父の仕事の関係で何回か引っ越していたけど、その時に住んだ一軒家。
会社が借り上げているものを社宅として使っている物件だった。
部屋は1階に2部屋(リビングと洋室)とキッチン、2階に3部屋(和室と洋室2つ)。
築20年以上で古いことは古いんだけど、家も庭も広く最初は家族みんな気に入っていた。
その家に引っ越してから、今思えば集中しておかしなことがあった。
932 :本当にあった怖い名無し:2011/08/17(水) 23:52:31.83 ID:KX0KgVMC0
兄は成績は良いほうで、それまで全然問題なく友人も居て和気藹々とやっていたのに、成績が良いことを鼻にかけていると唐突にクラスの奴に言われていじめに遭った。
不登校とかにはならず成績も落ちることもなかったけど、家の中では凄く荒れた。
当時、我が家は父の意見が絶対、いわゆる暴君だった。
特に兄と父は折り合いが悪く、何かにつけて父と兄は衝突していた。
大体兄が父に怒鳴りつけられて終わっていたけど。
父には何も言えない分、母に暴力をふるい罵詈雑言吐き続ける。
流石に暴力は制止したら、今度は俺に飛びかかってきて、本気で殴り合いになって、俺は腕を怪我して4針縫うし。
934 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 00:00:24.08 ID:KX0KgVMC0
俺が自分の部屋でTVを観ているだけで「うるさくて勉強に集中できんだろがあ!!」と部屋に怒鳴り込んで来て、ひとしきり暴れて部屋に戻って何かブツブツと言っている。
俺は部屋に居るだけで兄を刺激していちいち難癖つけられるのも鬱陶しいので、何かにつけてリビングに居ることが多くなって、母の愚痴をひたすら聞いていた。
引っ越しした年の冬、父は事故に遭って、一命はとりとめたけど、退院して自宅療養の間中「部屋が寒い!寒いんだ!」と家中の暖房をリビングに集めて、昼夜問わず30℃以上にしているし。
935 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 00:04:00.01 ID:uaEUglcs0
俺には暑過ぎて、父が仕事復帰するまではリビングには居られず、自分の部屋でひたすら勉強するか本を読んでいた。
母は母で一つ病気が発覚して、命に関わるものではないけど現在身障手帳持ち。
俺…は、さりげなくクラスの一部からシカトとかされたけど、軽く厨二病発症中でそんなことは気にせず、「くだらねぇ」とか言ってそいつら以外の連中とつるんで気楽に過ごしていた。
もしかしたらこの厨二病発症が、当時の俺の一番の問題だったのかも知れないが。
936 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 00:08:57.53 ID:uaEUglcs0
この家の違和感をはっきりと確信したのは、とある日曜日。
兄は「家がうるさいから勉強に集中できない」と図書館へ行き、父はゴルフで不在。
母と俺がリビングでぼんやりとTVを観てると、誰もいない2階で扉を開ける音がした。
「兄貴、帰ってきたっけ?」と母に聞くと、「まだ」と答えて黙ってTVを観てる。
扉を開ける音は2階の和室のほうだったんだけど、和室から出て廊下をゆっくり歩く足音。
「…誰か居るのか?!足音聞こえてるぞ?!」と俺が足音のする位置を見上げてても、母は「不思議ねぇ」と気にすることなくずっとTVを観続けている。
937 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 00:11:39.60 ID:uaEUglcs0
「誰か居たらやばくね?!」と言い何か武器になるものを探してると、母は「あんたたちが居ない時も、いつもあんな感じよ」と、1人の時も何かの気配があるのは日常で、もう気にもならなくなったと話し始めた。
何でこんな時に無駄に肝っ玉が座ってるんだよ…と正直驚いた。
それからもその足音は時々聞こえてくることがあったが、一番長い時間家に居る母がそれを気にせずに何事もなく過ごしているなら、まあいいかと思うことにした。
しかし、そうは言っても、やはり引っかかり続けていた。
俺はある暇な日に、家の中を細かく観察するように見回してみた。
938 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 00:15:33.90 ID:uaEUglcs0
家の壁紙とか窓のない扉とかは大体布張りで贅沢な作りだったんだと思うんだが、1階の廊下の壁には何かを拭き取ったような古い茶色いシミがあった。
…これ、血じゃね?と思った。しかしまさか?と思って、他にも探してみた。
2階の廊下にも古い茶色いシミ。それは拭き取りもしてなくて点々となんだけど、形状は床に落ちた液体が跳ね返って壁についた、というようなもの。
さらに探すと1階の洋室にも、同じ茶色いシミが床から低い位置にあった。
939 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 00:19:25.71 ID:uaEUglcs0
これが一番強烈だった。血のついた手で指の第一関節だけ扉に触れたような形状で、丁度指五本分。
倒れこんだ体勢で丁度そこに手をついたような。周囲には細かく点々と飛沫の跡もあった。
さすがにこれを見つけた時は冷汗が出て、「これ、血の跡じゃね?!何なんだよこの家!!」と母に叫んだけど、「…そうかも知れないわねぇ。でも仕方ないでしょ、引っ越すわけにもいかないし」と、やたらと達観しているのか諦めているのか母はやたらと冷静な様子だった。
940 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 00:23:37.36 ID:uaEUglcs0
それからしばらくして、父の仕事の都合で別の県に引っ越すことになった。
引越してから新しい家に住み始めてからしばらくして、父が唐突に「あの家はやっぱり何かおかしかった。あそこに住んでいる間はろくなことがなかった」とブツブツ言いだした。
母はその言葉を聞いて、「だって、あの家に居る時に『この家おかしい』って言っても、貴方聞くどころか『気に入らないなら出ていけ』って怒鳴り散らすばかりだったじゃない」と淡々と返していた。
あの母の諦めているというか達観しているというかそんな様子だったのは、その経緯があったからだったんだとその時に知った。
941 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 00:27:05.84 ID:uaEUglcs0
父も引っ越してからは少し穏やかになり、母に言葉を濁しつつも謝っていた。
今思えば、父もあの家に住んでいる間は特に暴君ぶりに拍車がかかってたかもしれない。
兄と当時のことを話してみたら、思い出したくないとか言いながらも話し始めた。
「あの頃、俺がいつも図書館に行くようになったのは、部屋で勉強してたら誰かのすすり泣く声が聞こえるようになったんだよ。昼だろうと夜だろうと。
おまえが観てるTVの声だと思ってたけど、違うことに気づいて、家に居たくなかった」
なんてことを言い出した。
942 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 01:18:29.58 ID:uaEUglcs0
俺もそのすすり泣く声は実は聞いていた。
だけど俺は、いじめられていることが悔しくて兄がすすり泣いているもんだとばかり思い込んでいた。
兄もプライドがあるだろうからと、何も突っ込まずに居ようと思って黙っていたんだ。
何年も経ってからその家に住んでた頃の友人と会おうという話になって集まった時、その町に来るのも久しぶりで懐かしいと思いながら家の辺りにも行ってみた。
友人の一人が「おまえの住んでた家って、何か妙に空気が重いって言うか、変な雰囲気だったよな」とぼそっと口にした。
943 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 01:20:49.63 ID:uaEUglcs0
今はもう家は取り壊されて小さいマンションが建っていた。
あの家では一体何があったんだろうか。
あのマンションの住人にも、あの足音やすすり泣く声は聞こえているのだろうか。
945 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 01:37:49.43 ID:ldSMThey0
>>943
いかにも地縛霊って感じだなあ
最後の最後まで誰も何も見ず、確信も持てないまま不幸になっていくのが怖い
946 :本当にあった怖い名無し:2011/08/18(木) 01:48:42.86 ID:uaEUglcs0
>945
やっぱり地縛霊とかそういう類なんでしょうかね?
今思い出そうとしても、家の中どれだけ灯りがついてても薄暗い、そんなイメージしかない。
やっぱり当時は地味に不幸だったかなぁ、と思うし。
今は、当時の父と兄の確執を未だに二人は引きずってることと、母の病気が残ってるくらい。
悪くもならないけど、良くなるものでもなく。


コメント